2004年11月29日 02:22
これはホント、劇場で観たかったんですけど、行けませんでした。
ま、すごい格闘技なら、DVDで舐める様に観るだろうな、と思って発売を待ち焦がれていたのでした。
...待っていた甲斐、あった♪
ネタばれ度:
この作品を観た理由
ホラーだけでなく、アクションも大好きなのです。
特に格闘技系!
評価:
タイの貧しそうな農村。
村人は、オンバクという仏像を敬い、大切にしていた。
そんなある日、悪い男がオンバクの首を破壊して持ち去ってしまった。悲嘆に暮れる村人の為に、寺院で下働きをしているティンという青年が立ち上がった!
ティンは、無事にオンバクの首を持ち帰る事が出来るのか......
邦題 | : | マッハ!!!!!!!! |
---|---|---|
原題 | : | ONG-BAK |
製作国 | : | タイ |
製作年 | : | 2003年 |
監督 | : | プラッチャヤー・ピンゲーオ |
脚本 | : | スパチャイ・シティアンポーンパン |
出演 | : | トニー・ジャー 他 |
ジャンル | : | 格闘アクション |
感想1:
いやぁ......ムエタイって、凄いです。
主演の、トニー・ジャーくん、凄いです。
フル・コンタクトです。
寸止めなしです。
目立つ攻撃が、肘と膝。
それで敵の脳天を狙うんです。
撮影中は、すごい怪我人出たんだろうなぁ......
しかもムエタイじゃない感じの体さばきもあるし。
と思ったら、トニー・ジャーくんは、スタントマン出身で、ムエタイだけでなく、テコンドーや体操もするらしい。
肉体も、思わずうっとりする美しさ。
柔軟で、鞭の様にしなやかで、無駄のない筋肉と、その体から繰り出されるトリッキーな技の数々!
おばちゃん、口開きっぱなしで見とれちゃう。
普段は理性的で大人しい純朴そうな表情が、闘いのシーンとなると凛々しい怖い顔になって、そのギャップも素敵!
精悍な顔というのは、こういう顔を言うのよ!って感じ。
ブルース・リーはとっくに鬼籍の人だし、ジャッキー・チェンは寄る年波には勝てない感じになってるし、ジェット・リーはワイヤーに吊られちゃてるし、誰か、すっごいアクションの人、出ないかなぁ、と思っていたら、これですよ。
これからはワタシ、トニー・ジャーくんをチェックする事にいたします!
感想2:
前でもちょっと書きましたが、とにかくムエタイの攻めって、肘と膝をよく使うんですね。
これがもう......格闘技経験があるもんで、見ていて痛そうで痛そうで、思わずワタシが「げほ」とか咳きこんでしまう程。
想像できちゃう痛みは、ヤだよ~!
観ていて痛い映画として、ワタシ的に不動のトップだった『ヘル・レイザー』を、軽く抜いてしまったような気がします。
トニーくんも凄いけど、あれだけのアクションを成立させるには、相手役も大変だった筈。
ワタシが嗜んでいたのは少林寺拳法でしたが、この映画に比べればおままごとに等しい少林寺拳法の演武ですら、油断して適当こいてると、怪我をする事がある。
フル・コンタクトのリアルファイトに見せようとするのなら、油断は大怪我に繋がります。一瞬たりとも気は抜けないし、もの凄い集中力と、やられ役側の身体能力も問われると思う。
そういう意味でも、この映画は凄いです。
感想3:
ストーリー的には、悪い奴をぶっ倒して、目的のものを取り返しておしまい、な訳で、大どんでん返しがあるでなく、安心して観ていられる。
市場の中を逃げ回るシーンとか、すごいアクションを別の角度から何度もスローモーションで見せたりとか、ジャッキー・チェンの映画をかなり意識してる感じですね。
角度が変わると、照明の具合が全然違っちゃうという荒さも感じますが、そこはそれ、見ないフリすれば無問題。
途中のカーチェイスは、タイではタクシーとしてお馴染みのトゥクトゥクを使ったもの。
引っ繰り返ったり高いところから落ちたりしますが、乗ってる人間むき出しな訳で、これまた可愛い乗り物にそぐわない迫力でした。
エンディングで、NGシーンや練習風景を見せるなど、やっぱりかなりジャッキー・チェンの香りが。マジの流血、あったみたいです。当たり前だ。怪我してなかったら、そっちのがおかしいわ。
感想4:
主人公ティンは、お師匠様にムエタイの使用を禁止されています。増長すると人を殺してしまうから、という理由の様です。
しかし、オンバク探しの旅に出る前に、お師匠様が秘伝の薬草を持たせてくれます。これは、お師匠様が、危険な目に遭ったらムエタイで回避せよ、と言ったも同然。
しかし、ティンは序盤でムエタイを使いません。
ここは、いいなぁと思いました。
無言の許可。
その意を汲んで、忠実であろうとするティン。
漢。素敵。
ティンは、お師匠様の言いつけを守り、極力ムエタイ以外の体術で危機を脱しようとしますが、その代わり見せ付けられるティンの身体能力の高さ!
ストーリーの進行として必ずムエタイが出ると分かっているだけに、この体から繰り出されるムエタイに対する期待がガンガン膨らみます。
そして...その期待を裏切らないのです!
感想5:
特典ディスクを観ました。
格闘シーンの練習だけで、4年を費やしているそうです......。
あれだけのアクションなら、緻密な技の組み立てと、リアルに見せる為の練習がかかせないとは思ってましたが、4年とは。驚きました。
メイキング画面では、笑顔を見せても目が笑っていなかったトニー・ジャーくんが、来日インタビューではにこにこしていたのが印象的でした。
それだけ、撮影中は、集中していたって事なんだなぁ、と思いました。
「僕たちが命がけで作ったこの映画で、ムエタイの美しさを堪能してください」とのメッセージ、しかと受け取った。
ムエタイ、凄い。
ムエタイ、最強。
そしてムエタイ、美しい...!
......っという事で、ムエタイの凄さ、美しさをがっしり堪能できるこの1本。
映画ファンだけではなく、格闘技ファンの方にもおススメしたい作品です♪
追記:2010-01-28
漫画『BLACK LAGOON』の登場人物、掃除屋ソーヤーは、この映画の悪役と、同じ不自由がおありの様で。
初めて出て来た時、「この作者も観たのか?」と、ニヤリとしてしまいました。
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